【静岡県】静岡市地域産業地域おこし協力隊について解説します

【静岡県】静岡市地域産業地域おこし協力隊について解説します

皆さんこんにちは!

今回は、静岡県静岡市が「静岡市地域産業地域おこし協力隊」なる隊員を募集していると聞き、元々似たような活動をしてきた者として気になったので、静岡市の募集要項を踏まえて解説します(^∀^)ノ

早速行ってみましょう!

目次

募集の背景

静岡市(以下・本市)は徳川家康ゆかりの伝統工芸が有名で、長きに渡り高い技術を誇る品々が職人さんの手によって受け継がれてきました

また、伝統工芸で培われた高い技術はプラモデルや造船、缶詰と言った産業の発展に生かされ、静岡ならではの地場産業が誕生したことは静岡の魅力の一つとなっております

しかしながら、本市も他の地域同様、伝統産業の担い手不足や地場産品の販路拡大と言った課題に直面していて、解決のためのアクションが欠かせません。

そこで、本市で「地域産業地域おこし協力隊員」を募り、外部の知識及び技能を活用することで、本市の地域産業の活性化と後継者の育成を図るとともに、その定住を促すことで、地域産業の持続可能な発展を目指すことにしました

応募資格要件と募集人数

応募資格要件

  • 令和6年4月1日現在の年齢が22歳以上の方
  • 首都圏・中京圏・関西圏の3大都市圏内の市区町村などに住んでいる方
  • 地方公務員法第16条に規定する欠格事項に該当しない方

本市は政令指定都市なためか、着任前の居住地が三大都市圏在住者(=住民票がある)に限られています。他2点は他の地域と同じですね

募集人数

2名(駿府楽市担当1名、駿府匠宿担当1名)

活動内容

共通事項

  • 地域産業の魅力を発掘し、その特徴を活かしたまちづくりの推進に関する活動
  • 地域産業の後継者育成に関する活動
  • 地域産業の活性化に資するイベント等の企画及び運営に関する活動
  • 地場産品の販路の開拓及び新商品の開発に関する活動
  • SNS等を活用し、本市の魅力等を発信する活動

個別事項(ミッション)

駿府楽市と連携した地場産品及び伝統工芸品の販路拡大・開拓、情報発信の強化

静岡駅の商業施設アスティ内で工芸・民芸・特産品を販売する「駿府楽市」を運営する「株式会社駿府楽市」と連携して、市内外での需要開拓、PRイベントの企画・実施などを通して、販路拡大・開拓を強化していただける方を募集します(静岡市ホームページより)

具体的には
  1. 伝統工芸品マーケティング活動(市場調査、顧客分析など)
  2. 販売チャンネルの強化、最適化(EC サイト立上げ支援、ソーシャルメディアの活用、売場デザインのディレクションなど)
  3. 市内外での需要開拓、販促活動(PR イベントの企画・実施など)

駿府匠宿と連携した職人育成、工芸の振興PR

静岡市駿河区丸子泉ケ谷地区にある「駿府匠宿」の指定管理者「株式会社創造舎」と連携して、職人の育成、工芸の振興PRをしていただける方を募集します(静岡市ホームページより)

具体的には
  1. 工芸をテーマにした丸子泉ケ谷地区の観光PR
  2. 伝統工芸に関する知識の集積、情報発信
  3. 丸子泉ケ谷地区のまちづくり協力企業の開拓
  4. 職人候補生の発掘

3年間の活動イメージ

こちらは本市の産業振興課地場産業係が募集前に策定した活動イメージです(実際の活動内容と異なる可能性はあるでしょう)

丸子泉ヶ谷 匠の里サポーター(駿府匠宿)

3年間ロードマップ

STEP
1年目:育成

人脈構築、先進地視察、研修、駿府匠宿業務支援

  • 市内の伝統工芸職人訪問、関連施設(駿府楽市ほか)見学
  • 駿府匠宿の業務(工芸品創作、インストラクター業務等)の実地研修
  • 伝統工芸先進地視察
  • 市の伝統工芸関連イベントへの参加(各種展示会、特産品まつり、東京展示会)
  • 匠宿周辺開発事業への参画、協力企業の開拓
STEP
2年目:企画・準備

まちづくりに関する企画、実施準備、工芸職人(匠)育成支援

  • 工芸をテーマにした丸子泉ヶ谷のPR、まちづくり事業企画立案
  • 工芸職人(匠)育成事業の実施支援
  • 工芸職人(匠)発掘活動(高校、専門学校、職業訓練学校等への働きかけなど)
STEP
3年目:実施・発展

まちづくり事業の実施、工芸職人(匠)育成事業の発展

  • 工芸をテーマにした丸子泉ヶ谷のPR事業の実施
  • 支援団体と連携したまちづくり事業の実施
  • 工芸職人(匠)育成事業の発展企画の立案
想定される任期後のキャリア
  1. (株)創造舎(または(株)駿府匠宿)の社員として、本市の伝統工芸品の担い手育成事業を継続
  2. 本市の伝統工芸職人育成にかかわる事業を独自に運営または市から委託

地場産品、伝統工芸品の販売促進コーディネーター(駿府楽市)

3年間ロードマップ

STEP
1年目:育成

人脈構築、先進地視察、研修、駿府楽市業務支援

  • 市内の伝統工芸職人訪問、関連施設(駿府匠宿ほか)見学
  • 駿府楽市(静岡駅店舗、イベント出店)での販売活動実地研修
  • 伝統工芸先進地視察
  • 市の伝統工芸販売イベントの運営支援(特産品まつり、東京展示会)
  • EC関連事業立ち上げ準備(市越境EC事業への参加)
STEP
2年目:企画・準備

新規販売促進事業企画、営業活動、商品開発

  • 楽市店舗または店舗外での新規販売促進事業企画、実施準備
  • EC関連事業実施
  • 駿府楽市業務支援(楽市HP、SNS関連運用支援ほか)
  • 駿府楽市改修計画への参加(売場デザイン)
  • 職人と連携した商品開発、テストマーケティング
STEP
3年目:実施・発展

新規販売促進事業実施、営業活動、商品開発

  • 新規販売促進事業実施
  • 駿府楽市業務支援
  • 開発した商品の磨き上げ、プロモーション
想定される任期後のキャリア
  1. (株)駿府楽市の社員として、本市の地場産品、伝統工芸品の販売活動を継続
  2. 本市の地場産品の販売にかかわる事業を独自に運営または市から委託

活動条件等

委嘱予定年月日

令和6年(2024年)9月1日

任期

令和6年9月1日から令和7年8月31日まで(予定)

  • 勤務成績が良好な場合は、1年を超えない範囲で更新(最大3年間)
  • 補欠合格の場合は、令和6年12月31日までに欠員が生じた場合に限り随時採用

活動時間

概ね週31時間(活動日は不定期)

  • 有給休暇、各種休暇制度はなし
  • 通勤手当、時間外手当等の各種手当はなし
  • 副業は本業務の活動に支障のない範囲で可能

その他補足事項

  1. 静岡市地域おこし協力隊として委嘱。市との雇用関係はなし(雇用保険に加入なし)
  2. 社会保険(健康保険・国民年金)等は各自の責任で加入
  3. 住居費(賃貸)や自動車の燃料費等活動に係る経費は別途支給予定(上限あり)
自己負担となる例
  1. 不動産及び車両の取得に要する経費
  2. 引っ越しに係る費用
  3. 敷金・礼金・仲介手数料
  4. 光熱水費
  5. 通信料
  6. 生活に係る備品費
  7. 自治会費

応募資格

次の1から9までのすべての要件を満たす方

  1. 年齢が22歳以上の方(令和6年4月1日現在)
  2. 委嘱を受けてから地域おこし協力隊の活動を行うまでの間に、静岡市に住民票を異動し転入をすることができる方
  3. 現在の居住地((2)の転入前の住民登録地)の市区町村が、国が定める「特別交付税措置に係る地域要件確認表」の地域要件区分欄の①「3大都市圏内都市地域」、②「3大都市圏内指定都市」、③「3大都市圏外指定都市」等に該当すること
  4. 任期が満了した後においても、本市に定住する意思がある方
  5. 心身ともに健康であり、本市のまちづくり活動に意欲を有する方
  6. 市民や行政職員等と積極的にコミュニケーションをとり、良好な信頼関係を築くことができる方
  7. パソコン(ワード、エクセル、パワーポイント、メール等)の一般的な操作ができる方
  8. 普通自動車運転免許を有している方
  9. 地方公務員法第16条(昭和25年法律第261号)に規定する欠格事項に該当しない方

選考の実施日時・会場等

  1. 第1次試験 書類選考
    試験の結果は、合否にかかわらず6月25日(火)頃に、郵送で第1次試験受験者に通知予定
  2. 第2次試験 個別面接試験(第1次試験の書類選考合格者のみ実施)
    面接日:令和6年7月9日(火)集合時間、試験時間等は受験票にてお知らせ
    選考会場:ツインメッセ静岡 中央棟3階レクチャールーム
    試験の結果は、合否にかかわらず、7月11日(木)頃に、郵送で第2次試験受験者に通知予定

第1次・第2次とも郵送による通知のみでした(電話やメールでの連絡はなし)、予定通り上記の日時に静岡市役所から発送されました

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