こんぬづわー、元・盛岡市地域おこし協力隊きのぷーです(*> ᴗ •*)ゞ
今日は埼玉県唯一の村、東秩父村と「武蔵の小京都」の異名を持つ小川町に行ってきましたーレポートをお届けします!
どちらも「和紙の里」として有名な町が、自らの地域資源の強みをどんどん伸ばしまくっていることに注目しました。是非最後までお付き合い下さい(^∀^)ノ
早速行ってみましょう!
前日には、鴻巣市にある「和太鼓販売の諏訪工芸」さんを訪ね、諏訪幸男社長と面会した話題も是非ご覧ください
東秩父村 和紙の里
最初に東秩父村の和紙の里を訪ね、副支配人の野村智氏と面会しました。会談終了後には同氏の案内で施設内の工房を見学しました
地域の地場産業「手漉き和紙・細川紙」の拠点
地元を流れる川沿いの農家では、清流を利用した手漉き和紙の製造を農閑期の副業として行われてきたそうです。
江戸時代には障子紙や各種用紙類の需要増で栄えましたが、洋紙の隆盛と後継者不足で同産業の存続が危ぶまれるようになりました。昭和末期に地域活性化と後継者育成の場として和紙の里が設置されたそうです。
現在は隣接する「道の駅 和紙の里ひがしちちぶ」とともに登山客を中心に県外から多数の観光客が来訪しています。和紙制作とそば打ちが体験可能で、家族連れに人気です。宿泊施設も兼備。
副支配人様との面談要旨
- 若い世代の後継者育成について村議会で取り上げられ、行政が動いた
- ホームページ上で和紙職人の後継者を公募し、県外在住者を若干名採用
- 和紙づくりに必要な関連産業の誘致も今後考えないといけない
- 東秩父村地域おこし協力隊が活躍中(和紙の里は協力隊活動拠点の一つ)
- 開業40年来、補助金等での赤字補填を一切せずに黒字を維持してきた(※)
- 小さなところでひとつひとつ収益をあげる努力を積み重ねてきた結果だ
- 今年度についても助成金を活用し、減給、リストラもしなかった
- 和紙の販売戦略について
- 絵画教室や学校の先生とその生徒さんを中心に、求めている人への販売が功を奏している
- 近年は仕入商品よりも自社商品の売り上げが上回っている
- オンラインストア、海外展開はこれから。今はまだ検討段階
- 製品の季節感、個体差がなるべく出ないように温度・湿度管理を徹底
- (元来)農閑期の冬がメインの産業なので、夏場が大変
※運営事業者は「株式会社東秩父村和紙の里」
面会終了後、和紙工房を見学させていただきました。副支配人曰く「昔ながらの手作業行程を重視し、技術の基本を大事にする。そうしないと応用が効かない」
機械化、オートメーションが難しい行程があるようです
日本太鼓協会 太鼓の森
(一財)日本太鼓協会が森林の再生を通じた人材育成と地域活性化を目的に、東秩父村内に整備された欅の植林地を見てきました
太鼓の森づくりとは
第二次大戦後、スギやヒノキといった針葉樹林の拡大造林により広葉樹林が大量に伐採され、全国的に減少し続けてきた
2010年、太鼓の胴の主原料であり、埼玉県の県木であるケヤキを植樹し育てていく「太鼓の森づくり」事業を開始。同事業を通じて、太鼓は木でできていること、森林の大切さ、森づくりの意義を伝えていくとともに、人材の交流と地域活性化を目指している
太鼓の森の大切さをみんなで共有 埼玉県の森づくりとの共同 森づくりを競争して緑あふれる環境づくり
日本太鼓協会では、環境問題を見据え、東秩父村での太鼓の森づくりを通して、森の大切さ、自然の大切さを学びながら、森林の大切さと、森づくりの意義を伝えていく義務があると考えております。
これまで、全国各地で太鼓のイベントの開催する中で、太鼓の楽しさを伝えて参りましたが、けやきの森づくりを通じて、和太鼓愛好者や多くの方々に、太鼓を作るためには森の存在が欠かせない貴重なものであるとのメッセージを発信してまいります。
日本太鼓協会ウェブサイト〜これからの活動
実は私が諏訪工芸さんで働いていたときにスタートした事業なのですが、今日まで現地に一度もお伺いする機会はなく…初めて、当時植林した欅の木が無事に育っていることを確認しました
埼玉伝統工芸会館
埼玉県指定伝統的手工芸品や様々な種類の工芸品の実演・体験を行っている施設を見学してきました。同館の展示場を見学し、染物や雛人形など、埼玉県にも工芸品が多数あることを知りました。
「道の駅おがわまち」に隣接。和紙工房で和紙漉き体験が行われ、子どもたちで賑わっていました。