こんぬづわー、元・岩手県盛岡市地域おこし協力隊きのぷーです(*> ᴗ •*)ゞ
突然ですが、盛岡市の協力隊員が中国に出張に行ってきたってよ(^∀^)ノ
中国訪問の経緯と概要
11/7から10日までの4日間、中国・華東地区に出張に行ってきました。個人的には香港含め4度目の訪中です
今年7月に中国の伝統工芸士・王超鷹先生が来盛の折、「11月に中国の紹興で紹興酒まつりをやるから是非いらっしゃい」とお声がけをいただいて、私個人としては有効期限が迫っている航空券マイレージを消化したいのもあって、自腹で行ってもいいと思っていたのですが、絶妙なタイミングで主催者からの招聘があり、一転、出張で行かせていただけることになりました。
メインイベントは紹興酒の産地で開かれる紹興黄酒祭に行って、来年盛岡の物販ブースを出すかどうかをリサーチしてくることですが、アリババグループの企業を訪ねることも決まり、現地のビジネスモデルや商習慣を見てきます。
去年香港には行ったけど本土上陸は久しぶり。上海以外は初めてなので、色んな意味で楽しみです
今回は私と、地場産業振興センターの担当課長、地元の漆器メーカー・うるみ工芸の藤村社長と3人が参加しました。
いわて花巻空港から毎週水曜日と土曜日に上海浦東空港行きのフライトがあるのですが、これを利用すると滞在日数が長くなるため、成田空港経由で上海に行ったほうが安上がりだと判明。前日に成田まで移動して空港近くのホテルに泊まることになりました。
- 日 時:令和1年11月7日(木)〜11月10日(日)
- 目 的:中国華東地区の最新事情(特に食品関連の情報)を知ること、盛岡の地場産品を中国で展示販売するための情報収集
- 参加者:盛岡市からは株式会社うるみ工芸代表取締役社長、(公財)盛岡地域地場産業振興センター企画振興部課長、私の合計3名参加
当初は盛岡市単独で旅程を組んで出張する方向で動いていましたが、急遽日本クロスボーダー経済協会が企画したツアーに、香川県の経営者及び観光協会職員を中心としたグループに同行する形での参加となりました
中国・華東地区訪問 概要だよっ
11/6午後盛岡出発、成田で前泊しました
2019/11/6(水)
はやぶさ24号で東京駅へ
ここで成田エクスプレスに乗り換え
成田エクスプレス45号に乗車
明日第二ターミナルから出発するのでここで下車
ホテルのレストランで夕食
2019/11/7(木)
中国東方航空MU272便で上海へ移動。
入国審査後、ツアー参加者と合流。ツアー会社が手配したバスで空港から紹興市へ移動
到着後、紹興市主催のレセプションに参加。 紹興国際大酒店で宿泊
紹興市主催レセプション。スケールの大きさに驚きました
2019/11/8(金)
- 終日、第25回紹興黄酒祭に参加
- 開会式典出席及び会場内視察(於:中国軽紡城国際会展中心)
- 途中、中国黄酒博物館を見学
- 引き続き紹興国際大酒店で宿泊
2019/11/9(土)
午前、中国紹興黄酒集団中央庫蔵(紹興酒の酒蔵)見学
午後、杭州市にあるITベンチャー企業「YOU選」を訪問。無人スーパー及び最新通信技術を活用したビジネスモデルの視察終了後、上海市へ移動
上海吉臣酒店(アンバサダーホテル上海)で宿泊。上海市内での視察等のスケジュールはなし
2019/11/10(日)
移動日。早朝ホテルを出発し浦東空港へ移動。中国東方航空MU523便で帰国。東京駅経由で夜盛岡へ帰着。
車で空港まで送迎いただきました。ホテルから空港まで50km近く離れているので、車だと高速を使っても1時間ぐらいかかる。WEBでチェックインを済ませておけば、6時出発でも余裕やと思ったけど、万が一ということで
第2ターミナルの駐車場で下車。帰りは中国東方航空のフライトなので、徒歩で第1ターミナルへ移動
中国東方航空 MU523便で成田空港へ。離陸待ちで混んでいたので実際飛んだのは9時半すぎ。
フライト自体は大きなトラブルや遅延もなく、無事到着。空港出発まで1時間ほど時間があるので、空港第2ビル駅改札近くのコーヒーショップで時間つぶす
成田エクスプレス34号で東京へ
はやぶさ37号に乗り換え
はやぶさ37号で東京→盛岡へ
お疲れさんでした!俺!
所感
自身として4度目の訪中になります。訪れる度に中国国内における急速な成長を目の当たりにしてきましたが、今回も日本にいたのではわからない中国の情勢を肌で感じることができたことや、今の中国人の生の声を聞くことができたことは大きな収穫でした。
また、任期終了後に私が目指しているアウトバウンド事業については、すでに富山県が地元の企業と連携し成功していることを知り、今後の自身の目標ができました。
協力隊の任期終了後のイメージができたことや、すでに先駆者がいてそういう方とつながりが持てたことも大きかったね
今回の訪中に際しては、これまで幾度と来盛いただいている中国の伝統工芸士・王超鷹先生の沢山のご配慮により、普段お目にかかることができない方との交流や企業への訪問が実現し、関係各位のご尽力に感謝申し上げる次第です。
きのぷーからの提案
私はもとより、藤村社長、担当課長とも将来盛岡の地場産品の展示販売を中国国内において実現させたいとお考えです。そのためにも、早い段階で準備を進める必要があると考えております。そこで、僭越ながら3点ご提案申し上げます
- 中国における盛岡の地場産品物販実現のためのプロジェクトチームの編成
- 市、出店にご協力いただける事業者、地場産センターから各々メンバーを選出し、官民連携したチームを編成し、プロジェクトの推進を図る
- 来年度ツアーが実現した際には、旅程のアレンジは盛岡市単独で実施する
- 今回は第三者のツアーに参加する形を取りましたが、現地滞在中は早朝から深夜まで過密スケジュールで、かつ、決定事項が二転三転し、先方に振り回される場面が多々あったため、次回の訪中に関しては、盛岡市関係各位単独で、かつ、現地訪問者に配慮した旅程を組んでいただきたい
- 先進事業者から学ぶ
- 富山県では、県内にあるコンサルティング会社の上海事務所に県の職員を1年間出向させたり、語学研修を受けさせる等、地場産品のアウトバウンドの仕組みを整備していると、現在同社に出向中の県職員よりその話を伺った
- 現地のディストリビューターとの連携なくして、アウトバウンドは難しいことがわかった。ちなみに、王先生からは中国で(同業者で)起業するのはコストがかかるのでやらないほうがいいとのアドヴァイスを頂戴しており、今後の事業展開を見据え、同社との連携を強化したいと考える
ツアー行程がタイトで、しかも朝早く夜遅くまでっていうのは、自分でプランニングしたものなら旅慣れてるからへっちゃらなんやけど、第三者が組んだツアーに参加したのは久しぶりやし、なおかつ現地で予定変更が続いてそれに振り回されて疲労困憊。
だからこそ、一般人が普段に入れない場所に行けたり、YOU選の汪CEOのような、すれ違うことすら有り得ないような方との出会いが実現できたことも重々わかってます。それを踏まえても、次回は自分で行程アレンジさせてほしい。。。
- 来年2月〜3月頃、4日程度の日程で私費にて現地を再訪問
- 今回できなかった現地の市場調査、フィールドワークの実施
- 語学力の向上(英語、北京語)
- 貿易実務に関する知見の習得
- 通関士資格試験に挑戦(2020年10月実施予定)
- ジェトロ盛岡と連携し、中日両国の貿易事情に関する情報を収集しつつ、ノウハウを身につける
- 国内先進事業者視察(富山、香川)
- 富山県(富山県庁(総合政策局国際課)、コンサルタント会社)
- 香川県漆芸研究所(県知事部局所管。県の予算で伝統産業の振興に力を入れている)
盛岡にこうした前例がないので、0から1にするのは大変なのは目に見えてるけど、これが実現できたら、すごいことになるよ。
さあ帰国したら忙しい日々が始まるでー