【埼玉県鴻巣市】和太鼓販売の諏訪工芸さんを訪ねてきました【盛岡市地域おこし協力隊が行く】

【埼玉県鴻巣市】和太鼓販売の諏訪工芸さんを訪ねてきました【盛岡市地域おこし協力隊が行く】
きのぷー

こんぬづわー、元・盛岡市地域おこし協力隊きのぷーです(*> ᴗ •*)ゞ

今日は、埼玉県鴻巣(こうのす)市で和太鼓販売を手掛けておられる株式会社諏訪工芸様を訪ねてきたお話です。

諏訪幸男社長と面会し、これまでの私自身の地域おこし協力隊活動や今後の起業に関してアドヴァイスを頂戴しました(^∀^)ノ

早速行ってみましょう!

本題に入る前に

きのぷー

諏訪工芸さんと、同社の所在地である埼玉県鴻巣市について少々

埼玉県鴻巣市概要

埼玉県中部の町。面積67.44平米(矢巾町とほぼ同じ)。人口約12万人。中山道の宿場町として栄えました。

これが有名
  • 全国有数の雛人形の産地
  • 花卉や果樹栽培に適しており、ポピーの栽培は全国トップクラス
  • 川幅日本一や水管橋の長さ日本一など、8つの日本一を売りにしている

株式会社諏訪工芸 会社概要

1995年創業。初期はオニックス及びステンレス製工芸品や模造刀の卸売を専門に行なっていましたが、オークションで中古の和太鼓を販売してみたところすぐに売れたことから中国で和太鼓を製造・輸入し、安価で和太鼓の販売を開始しました

国産和太鼓の1〜2割近い値段で販売したことから、初心者やアマチュア演奏家を中心に注文が殺到。さらに2000年代に文部科学省で日本の伝統楽器を見直す動きがあり、和太鼓も取り上げられたことで学校からの注文も殺到。売上高は急伸し、一躍業界最大手企業に成長した。

和太鼓出荷台数業界日本一。繁忙期にはひと月千台販売したこともあります。

一方で、和太鼓普及のため、さいたまスーパーアリーナに和太鼓スタジオ「すわんど」を2008年に開業するとともに、一般財団法人日本太鼓協会を設立し、演奏活動の機会に恵まれない和太鼓団体の演奏活動の場の提供(太鼓祭・和太鼓コンテスト)や指導者育成にも尽力されています

きのぷー

実は、かつて同社で勤務しておりました

埼玉県公式チャンネル

「彩の国ニュースほっと20170211」の特集「オンリーワン企業」で同社が紹介されました

諏訪工芸さんのここがスゴイ

諏訪幸男社長と面会しました

鴻巣市内にある本社オフィスで諏訪幸男社長と面会し、私が退職してから今日までの同社の取り組みと、私自身の活動状況について意見交換をさせていただきました。改めて、諏訪工芸さんって色々スゴイ会社だなって思いました。

40歳で創業、生まれ育った地域に密着した事業を展開

諏訪社長が40歳のときに諏訪工芸を創業。それまでは同社長のお兄様が創業された工芸品卸売会社・株式会社大竹工芸(埼玉県北本市)の社長を務められ、社長としての経歴は30年以上

また、地元・埼玉県北本市議会議員を1期(1999〜2003年)務められたこともあり、長年にわたり地域社会の発展に貢献してこられました

地元のふるさと納税に貢献

同社の商品(長胴太鼓など)は鴻巣市のふるさと納税返礼品のひとつ。桶胴太鼓(14万円)から3尺長胴太鼓高台座付き(194万円)まで幅広い商品をご提供。太鼓団体等の寄付により300万円を超える実績もあるそうです

新型コロナウィルスの流行に対する対応

自社主催イベントが軒並み中止又は延期の影響で売上は幾分落ちたものの、中国からの商品入荷を抑えるとともに、夏からは社員を2グループに分けたローテーション勤務体制に切り替え。同業各社が危機的状況の中にあっても、同社は業績は堅調に推移されたそうです

諏訪社長と東北との関わり

盛岡さんさの観覧で何度か来盛。陸前高田市で長年開催されている全国太鼓フェスティバルへの支援を継続中。

また、東日本大震災で被災した学校や太鼓団体に太鼓を寄贈(釜石市、石巻市、気仙沼市、東松島市、いわき市)。ちなみに同社に岩手県出身の正社員が1名在籍中です

和太鼓経験者の採用強化、「社員の声」を反映させた商品開発

消音パッド
社員やお客さまの「アイディアの種」が商品化。こちらは「消音パッド」

お客様のニーズに合わせた商品開発を続け、消音太鼓や練習用太鼓などの新商品を次々とリリース。近年は和太鼓経験者を社員として雇用し、経験者の声をもとにした商品開発や事業展開にも意欲的です。

きのぷー

社員の声と社長のアイディアを形にする商品開発は私が在籍していた頃から活発でした。

当時リリースされた商品で「長胴太鼓・響」「おとなしくん(現在のみるみる上達くん)」などがそうでした

ものづくり推進課

…自分貢献しましたみたいな口ぶりやけど、どっちも上司と社長のアイディアが形になった商品やろそれ💢

地場企業との連携

群馬県の桐生織の担ぎ桶太鼓ストラップ
群馬県の桐生織の担ぎ桶太鼓ストラップ

群馬県桐生織の担ぎ桶太鼓ストラップや埼玉県行田市の足袋など、周辺地域の地場産業に関連した商品も長年にわたり販売してこられました

起業に関するアドヴァイス

諏訪社長からのアドヴァイス
  • 全国各地を駆けずり回ってお客さまと対面し,営業や納品をやってきた。商品と引き換えに代金をいただくことを地道に積み重ねてきた
  • お金の動きに気を付けること。使うべき時、支出を抑えるべき時の見極めを
  • 私(諏訪社長)も40歳で諏訪工芸を創業した。夢のあることにチャレンジしていくのはいいことだ。ただ無謀な冒険だけではいけない。自分の身は自分で守ること
  • 民間であれ行政であれ、個々で動いただけは上手くいかないことがある。今の立場を生かして地域おこしに貢献し、起業のスタートアップに頑張ってもらいたい。協力できることは協力するし、応援もする

諏訪社長から予期せぬご提案が

会見の終盤、諏訪社長から、宮城県丸森町の地域おこし協力隊員の方とお知り合いだと伺い、一度会って話聞いてみてはどうかとご提案をいただきました

同協力隊員は地元の地域商社「株式会社GM7」で活動し、インバウンド推進事業と地域の特産物を海外に販売する事業に携わっていると伺いました。丸森と仙台を中心に、岩手県南地域とも連携した活動を展開中とのこと。その場で同協力隊員と電話で話し、近々一度お会いすることになりました

きのぷー

諏訪社長ありがとうございました

諏訪社長との面会を振り返って

久しぶりに太鼓を演奏

諏訪社長との面会は退職後も太鼓祭の会場などでお会いする機会はありましたが、盛岡に移住してからは初めてでした。

協力隊活動の中で「県外の事業者様から知見を伺い、連携を進めていこう」と考えていた中、そう言えば、かつて勤務していた同社は埼玉の強力な地場企業ではないかと思い、諏訪社長に久しぶりに連絡を取り、率直な思いをお伝えしました

その結果「そういうことなら是非(会社に)いらっしゃい」ということで面会が実現しました。

社長始め、直属の上司や同僚の多くが今も在籍して働いていました。今も変わらず接していただき、応援して下さいました。ありがたいね。

きのぷー

同社で働いていたときにはあまり見えていなかった諏訪工芸の企業としての強みは、今後自身のビジネスに大いに生かせると感じました

これまでのつながりを大事にしながら,そこから新たなつながりを生み出す活動を引き続き取り組んでいきたいです

きのぷー

そう言えば、盛岡市の協力隊OBに地元の和太鼓チームで活動中の方がおりまして、同社で働いてたって話をしたら、「商品を買ったことがあるよ」って言ってました

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