【宮城県仙台市】欅産業さんの仙台東口ショールームを訪ねてきました【地域おこし協力隊が行く】

【宮城県仙台市】欅産業さんの仙台東口ショールームを訪ねてきました【地域おこし協力隊が行く】
きのぷー

こんぬづわー、元・盛岡市地域おこし協力隊きのぷーです(*> ᴗ •*)ゞ

今日は、仙台箪笥の製造販売を手掛けておられる欅産業株式会社様の仙台駅近くにあるショールームを訪ね、宮城の伝統的工芸品である仙台箪笥についてお話しをお伺いしてきたお話です(^∀^)ノ

早速行ってみましょう!

地域おこし協力隊だからこそ成せる業!?面会実現秘話

盛岡市で活動している地域おこし協力隊員が仙台の企業訪問を考えたのは、東北地方の伝統的工芸品に関する知見を深めいたいとの思いからでした。

国内旅行業務取扱管理者の試験に合わせて、宮城の伝統的工芸品である仙台箪笥の製造等に携わる企業さんを訪問できればと思い、色々調べた結果、欅産業様のホームページに辿り着きました。

社長様のメッセージを拝見し、伝統は大事にしながらも、今の時代のニーズを捉えながら事業を展開なさっておられてると感じ、この方にお話を聞いてみたいと思ったのです。

早速市役所の担当職員を通じて先方に面会を打診したところ、短時間なら会ってもいいよということで面会が実現しました!

これ、普通の一般人だったら門前払いだっただろうな。盛岡市の地域おこし協力隊で地場産業や伝統的工芸品の振興に関する活動に取り組んでいたからこそ、見ず知らずの私でもご了解いただけたのではないかと今になって思っております

きのぷー

思い切って言うてみるもんやね

面会時間30分の予定でしたが…

仙台箪笥は美術品ではない。
日々使われてこそ愛着が宿り、

世代を超えてつたえられてゆくもの。

欅産業ウェブサイトより

欅産業さんの本社は宮城県利府町なのですが、今回は仙台駅近くにある「仙台東口ショールーム」大原良光社長と大原良祐専務と面会してきました。仙台の地場産品の一つである仙台箪笥に関する知見を伺い、今後の活動の糧になればとの思いでお話をお伺いしてきました

この日、社長様が別のご予定があって、会談時間は30分、と予めお伺いしておりましたが、先方のご厚意で、結果的に予定時間を大幅に超過して1時間近く、次の予定ぎりぎりまで貴重なお話を聞かせていただくことができました(大変恐縮です)

同社から教わったこと

仙台箪笥の伝統を守りつつも、今の時代に即した販売戦略で事業を推進される一方で、時代に取り残されてしまっている事業者が少なくないことを憂慮しておられました。

きのぷーメモ
  • いまだに昭和の(時代の発想で組織運営している)事業者が多い。商品を作れば組合が買ってくれるだろうという思い込みはもう通用しない
  • (今の業界を取り巻く現状として)海外の国相手に、対宮城単独、岩手単独では勝負にならない。オール東北、オールジャパンでやっていかないといけない時代に来ている
  • 売り方がわからない職人さんや企業さんに対しては、産地を挙げてやらないといけない
  • 「あっちが悪い」「こっちが悪い」と他をけなして物を売るのはレベルが低い
  • 「企画力」「営業力」「協調性」、これが大事
  • (仙台箪笥の技法を現代風にアレンジした商品の製作について)うちではそのようなものは販売しないし、作らない

所感〜岩手県外の事業者との連携がカギ

岩谷堂箪笥と同じルーツを持つ仙台箪笥。業界全体として厳しい状況にある中にあって、欅産業さんが健闘されておられるのは、商売の王道を大事にしておられたからでした。

「『あちらが悪い・こちらが悪い』と他を貶して物を売るのは次元が低い」「企画力・営業力・協調性。これが大事」との大原社長様のお言葉は、これまで訪問した企業の社長さんの思いと相通ずるものがありました。

業界を取り巻く閉塞した状況を憂慮されつつも、未来にあるべき姿に向かって懸命に取り組んでおられる同社の思いを知ることができ、大変有意義な面会となりました。本当にありがとうございます。

社長様が仰っておられた通り、盛岡広域・岩手に限定せず、全国各地で問題意識を持って事業を進めていらっしゃる企業様と連携し、知見を伺いながら今後の活動を推進してまいりたいと思います

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