【盛岡市地域おこし協力隊が】「漆産業の未来を語ろう!」講演会に【行ってきました】

【盛岡市地域おこし協力隊が】「漆産業の未来を語ろう!」講演会に【行ってきました】
きのぷー

こんぬづわー、元・盛岡市地域おこし協力隊きのぷーです(*> ᴗ •*)ゞ

今日は、岩手県森林・林業会議主催の「第230回木を勉強する会」(木勉会・きべんかい)」に参加してきましたーリポートをお届けします。是非最後までお付き合いください(^∀^)ノ

早速行ってみましょう!

目次

講演会の趣旨

今回は、ミニシンポジウム「漆産業の未来を語ろう!~漆掻き伝統技術とサイエンスの融合を目指して~」と題した講演会です。

私自身の活動にも少なからず関わりのある分野だし、第一線で活躍中の方の講演でしたので、是非参加してみようと思った次第です

本講演会の趣旨
  • 平成27年2月、文化庁より「国宝・重文建造物の保存修理には原則国産漆を使うこと」通知
    • 国内漆産地が増産対応に努めている
  • 岩手県二戸地域は国産漆の約7割を伝統的な漆掻き技法で生産。盛岡以南の地域では新たな漆採取技法への挑戦が始まっている
  • 漆は縄文時代から使われてきた接着剤・塗料。現代においても実用品としての漆器や工芸・美術品、城郭・寺社建築の補修には不可欠な材料
  • 漆増産は漆樹木の増産を伴うため、漆樹木の総合利用も加味した新たな漆産業が構築できれば、地域活性化も期待できる
  • そのためには漆に関わる情報の共有が必要。今回のシンポジウムがその一助になれば

講演内容

岩手山青少年交流の家から見た岩手山
講演会の様子
講演次第
  • 講演1「漆という樹木の特性~漆林の造成に向けて」
    • 岩手大学農学部教授 真坂一彦氏
  • 講演2「漆掻きの伝統技法と国産漆を取り巻く状況変化」
    • 株式会社小西美術工藝社取締役 漆生産部門総責任者 福田達胤(たつたね)氏
  • 講演3「新たな漆のビジネスモデル」
    • 株式会社浄法寺漆産業 代表取締役 松沢卓生氏

各氏概ね30~40分程度の講演でした

きのぷーメモ

きのぷー

本講演の振り返り

講演から
  • 漆林の造成策として、ミツバチによる花粉交配を促進する方法が効果的と証明された
  • もったりしていて工芸品に向かないと言われていた秋以降に採取の「末漆」「裏目漆」で下地に使用するニーズが出てきた
  • ウルシノキの生産が需要に追いついていないため、小西美術工藝社さんやウルシネクストさんで自社生産体制を構築した
  • 小西美術工藝社さんでは漆掻き職人を正社員で雇用し、若いうちから職人を育成している
    →ハローワークで募集をかけた。冬季は自社の工房で別の仕事に従事
  • 漆掻き終わって伐採した木材の活用→薪ストープに使ってもらうのが現実多い。あとはネームプレートなどの木工品(漆の木自体でかぶれることはない)
  • 二歳木の活用した漆掻きの新たな試み→これまでは漆が出ないと言われていたが、滲出量は変わらない(または多い)上、漆の質も問題ないことがわかった
  • 漆が環境配慮型資源としての需要がある(SDGs)→プラスチック並みの強度があり、海洋プラ汚染の恐れがない。酸、アルカリに溶けない
  • 高級な内装、カードなど、新たな分野への活用が始まりつつある
  • 中国でゴムノキの樹液掻き・回収をロボットでやっている→漆でも参考になる(松沢氏)
  • 機械でウルシノキを衝撃波破砕し、漆駅を抽出実験。水分は多いが漆が採れることを証明。生育5~6年の若木でも採れ→水分が多いと乾きが早いのでメリットはある。水分を少なくするのも精製により解決はできる
  • 盛岡市上米内で2400本 破砕用ウルシノキを植林
  • 福島県飯舘村の除染完了農地でウルシノキの植栽を開始

所感

去年の夏に浄法寺漆産業さんを初訪問し、松沢社長から様々なお話をお伺いした取り組みが進んでいることを知りました。盛岡市の協力隊員が大ケ生地域の漆林を活用したビジネスを立ち上げようとしていて、今後盛岡が漆発信の拠点になっていくことは間違いないでしょう。

それだけに、これからの時代を担う青年層にこそ、この講演を聞いてもらいたかった。(参加者の大半が私よりも歳が上の壮年の方ばかり。少数ながら若い人もいたことはいたけど)

若い子向けのワークショップ開催を、是非!

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